2005年8月28日の投稿

新快速はダダ混み
今日はいずみちゃんと長良川鉄道の駅めぐりをします。まず京都駅から新快速に乗るのですが、8両編成はすべて満席で吊り皮も含めて乗車率100%弱というところでした。最近は18きっぷで小旅行をする年配の方が多いようで、この列車にも多数それっぽいグループが見受けられました。
米原の乗り換えでは席を確保できず、岐阜まで立ちっぱなし。岐阜からはJR高山線で、こちらはガラガラ。鵜沼までは名鉄とほぼ並走です。アルプス号はなくなりましたが、鵜沼連絡線はまだ健在でした。

長良川鉄道を行ったり来たり
そうしていると美濃太田着です。ここは改築されて立派な駅舎になっています。とはいえ掃除が行き届いてなくて、あちらこちらで汚れが目立ちます。長良川鉄道の乗り場は JR の改札外になってしまいました。ホームにあるきっぷ売場で「1日フリーきっぷ」(1500円) を買って乗り込みます。
乗降する駅は、美濃太田・美濃市・湯の洞温泉口・みなみ子宝温泉・美並苅安・美濃白鳥・北濃の7つです。しかし、手前から順番に攻略すると、6本の下り列車を順に乗ることになりますが、列車本数が少ないので効率が悪いです。そこで、一旦奥の駅に降りて、反対方向の列車で手前に戻って、次の列車でさらに奥の駅を目指すという「行って戻る」パターンにすれば、必要な下り列車が少なくなるので、時間が節約できます。今回は、美濃太田→みなみ子宝温泉→湯の洞温泉口→美並苅安→美濃市→北濃→美濃白鳥と回ることにしました。

駅につくった温泉
2つ目の攻略駅「みなみ子宝温泉」です。「みなみ」は「南」ではなく町名の「美並」です。線路脇に温泉を掘って、駅舎と温泉設備を一体で作ったものです。現在は、列車に乗った人は入湯料 500 円をタダにするキャンペーンをしているので、列車利用の人も増えているようです。
温泉といっても循環式だし男女別浴なので、いずみちゃん的には入る気もないので、休憩設備を利用するだけでした。わたしは温泉卵入りの「子宝ラーメン」を食べました。
子宝温泉というネーミングの理由は、温泉成分に「子供が授かる」モノがあるわけじゃなくて (んなわけない)、近くに子授け安産の神社があるからだと思われます。温泉に入って子供が産める体になるんだったら毎日でも入るって:-)

長鉄は遅れが常態化か
みなみ子宝温泉で「湯の洞温泉口」に向かうための上り列車を待ちます。が、予定時刻になっても列車が来ません!! 湯の洞温泉口では14分しか余裕がないので遅れると予定が狂う可能性があるため、あせります。結局、5分遅れて到着しました。通常編成に1両のお座敷車両を連結していて、これに乗り降りする客のために遅れたのかもしれません。
しかし、よく考えてみると、湯の洞温泉口で待ち時間が短縮する心配は無用なのでした。子宝温泉〜美濃市の間は美濃市しか交換駅がないので、交換後の下り列車も必然的に遅れます。果たして、下り列車は5分遅れでやってきました。この列車は郡上八幡で長時間停車するので、遅れは吸収されることでしょう。
そう思って3つ目の攻略駅、美並苅安で待っていましたが、やってきた上り列車は2分遅れ!! この列車は、母野〜洲原間で線路に進入者があったおかげで6分遅れに延びてしまいます。最後に乗った、美濃太田までの上り列車も交換待ちで5分遅れたりしました。
ことほど左様に、長良川鉄道は遅れ頻発でした。単線路線なので、交換待ちによって遅れが後々まで引きずる事情もあるでしょうが、主要駅で停車時間を長めに取れば済む話。遅れたときのアナウンスも一切ないのは気になりました。もっと定時運行を守るようにしないと、鉄道離れが進むぞ〜〜。

長鉄は木造駅舎のオンパレード
遅れは気になりましたが、長良川鉄道のすばらしいところは、多くの駅で木造駅舎が温存されていることです。それなりに手入れはされているようで、古いけどボロくはない状態でした。これは立派な観光資源だと思えるので、もっと宣伝すればいいのにな〜〜。「木造駅舎スタンプラリー」とかやればオモロイかも。ただ、駅舎にスタンプを置くと、柱にスタンプを押したりするアホが出てくるのが難点か……。

にっくき高速道路
あと、長良川鉄道で気になったのは、美濃白鳥まで高速道路 (東海北陸自動車道) が並走することです。高速道路が車窓を遮ることは少なく、長良川の美しい風景は楽しめるのですが、表定速度 (平均速度) は高速道路利用のクルマに負けることは確実なわけで、鉄道潰しの道路とも言えます。
美濃〜白鳥の開通は平成6年〜9年らしく、まだ運輸省と建設省が分かれていた時代なので仕方ないですが、ローカル鉄道と並行する高速道路を作るなんてセンスは許し難いものがあります。高速道路を作るカネがあるなら、長良川鉄道を高速化するとか、越美南北線を繋げる線路を作るとか、そこに投入してほしかった。どうしても高速道路が必要なら、高速道路の収入の一部を鉄道に補助する仕組みを用意してから建設するべきでしょう。国土交通省になった現在なら、そういう仕組みは作れそうなので、道路族の議員にはぜひ考えてもらいたいところです。
