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「塾禁止」するなら学校で進度別教育せよ
カテゴリー: 社会問題
朝日新聞の記事によると、政府の教育再生会議の野依良治座長が塾の禁止を主張しているようです。
議事要旨によると、野依氏は「塾はできない子が行くためには必要だが、普通以上の子供は塾禁止にすべきだ。公教育を再生させる代わりに塾禁止とする」と再三にわたって強調。「昔できたことがなぜ今できないのか。我々は塾に行かずにやってきた。塾の商業政策に乗っているのではないか」と訴えた。
JR東海会長の葛西敬之氏は「日本の数学のレベルは学校ではなくて、塾によって維持されている、という面もある」と反論したものの、事務局側は「公教育が再生されれば、自然と塾は競争力を失っていく。結果的になくなる」と同調、国際教養大学長の中嶋嶺雄氏も「野依座長のおっしゃったように塾禁止ぐらいの大きな提言をやらないと」と野依氏に賛同するなどひとしきりの盛り上がりを見せた。
現在のように、「小学校からみんな塾に行く」という状況は異常だと思いますが、いきなり禁止もまずいでしょう。頭の悪い子の底上げも大事ですが、頭のいい子をさらに伸ばすことも、将来の日本を引っぱっていくには必要なことです。現在の学校がそういう場として機能していないために、進学塾が栄えているのですから。つまり、塾を禁止するんだったら、小学校から進度別教育をやる必要があるでしょう。そして、クラスの人数も柔軟にして、特別に頭のいい子は1クラス6人ぐらいの少数精鋭で教えるぐらいはやってもらいたいものです。そういう施策をせずに塾禁止するならば、将来の日本はお先真っ暗ですよ〜〜。
わたしは中学校から塾に行ってましたが、そこでハイレベルな教育をさせてもらったことは今でも糧になっていると考えています。なので、「塾禁止」には危惧を覚えます。
同じ教育の話題でも、「教育基本法の改悪」についてはわざと何も書きませんでした。去年自民党が圧勝した時点で、こうなることは予想できていたので、「何をいまさら」という感じです。郵政民営化という甘言で自民党に投票してしまうような国民性が諸悪の根源なので、これを叩き直さない限り、今後、共謀罪も通ってしまうでしょう。
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仰るとおりですね。塾禁止にする前にまずは「ゆとり教育」でスカスカになったカリキュラムを元に戻さないと。そしてそれに対応して時間数も増やさなければダメですよね。大学の偉い先生方は現場の感覚が全然分かってないと思います。
そうですね。現在の塾が「ゆとり教育」に対する補完であることを考えると、まずカリキュラムの再編が真っ先に行なわれるべきでしょう。
だいたい、こういう「エライ先生」の時代は中学校で三角関数をやるぐらいカリキュラムが詰まっていたので、現在より「落ちこぼれ」が多かったはずです (平常の進度がデキる子に合わされている)。つまり、野依座長のアタマでは、現在の学校がまだそういう状態になっているのでしょう;-);-)