Yuriko.Net 個別記事
2007-12-25

いかに携帯フィルタリングサービスの実態が知られていないか
先週金曜日に、ケータイWatchのお題「未成年のフィルタリングサービス義務化、どう思う?」の結果が発表されていました。賛成が6割を越えるという驚愕の結果で、これはいかに「フィルタリングサービスの実態が知られていないか」ということを物語るものでしょう。実態が知られていれば、賛成が半分を下回るのではないかと思われるからです。
その実態ですが、まず、4キャリアすべてのフィルタリングサービスで、フィルタ対象のサイトを選ぶことができず、キャリア押し着せの基準となります。そして、フィルタ対象のサイトが異様に広くなっています。一番狭いのはソフトバンク (30カテゴリー)、その次にドコモ (33カテゴリー)、ウィルコム (33カテゴリー) と続きます (これら3つはブラックリスト方式)。au はホワイトリスト方式で、公式サイトの一部しか見られなくなります (一般サイトは全部閲覧不可)。
そして、ブラックリスト方式のうち、ドコモ、ウィルコムは「同性愛・宗教・政治は未成年者に有害だと考えている」という点で非常に問題です。ぶっちゃけた話、「子供向けの教会サイト」や「子供向けのトランスジェンダー情報提供サイト」はドコモ・ウィルコム・au 向けの携帯サイトとしては作れないのです。(まあ、ウィルコムはドコモの基準をマネしただけで何も考えていないのでしょう
フィルタリングサービスを義務化するならば、フィルタ対象のサイトを大幅に絞るか、保護者が選択できるようにしなければならないでしょう。現状では、モバゲータウンがフィルタ対象なわけで、大混乱を招くはず……。(別にウチのサイトが見られなくても問題ないんですが
[追記] 各キャリアのフィルタリングサービスへのリンクを追記して、記述を調整しました。
有害サイト・フィルタリングの是非
オサイフケータイなどで利用しているソニーの非接触型UCカードはのセキュリティはどうなっているのだろうか。