Yuriko.Net 個別記事

ウィルコムが事業再生ADRの手続を利用
本日、ウィルコムが事業再生ADRの手続を申請して受理されたことを発表しました。つまり、「経営が苦しいから再建するよ」ってことですよね……。具体的な施策としては、「金融機関に対して、借入金等債務の元本残高維持をお願いする」となっていて、PHS サービスは継続するとなっています。(M&AキャピタルパートナーズによるADR解説)
ウィルコムの経営が苦しいだろうことは予測できましたが、ついに私的整理となってしまいました (民事再生とは違います)。10年以上 DDI ポケット→ウィルコムと使ってきたユーザーとしては残念なことですが、音声定額やデータ通信サービスに関して、ソフトバンクやイー・モバイルというライバルが登場しても、有効な対抗策を打てなかったことが原因でしょうね。また、魅力的な端末がなかなか揃わず、出るとしても WILLCOM D4 とか WILLCOM NS とか中途半端なものを作ってしまったからでしょう……。自業自得と言えます。この先、潰れてしまうか見事に再生するかは、新経営陣のがんばりにかかっています。前社長は XGP の免許を取ったこと、Honey Bee が大ヒットしたという成果はあるものの、ウィルコムの経営を傾かせた戦犯じゃないかという気がします (あくまで推測)。
新ウィルコム定額プランは、新設する意義が不明です。(旧)ウィルコム定額プランのパケット単価を 0.084 円に値上げして、パケット単価を従来通りにしたい人は「データ定額 1,050円」(1パケット0.0105円) を契約させれば十分だったのです。 そして、PC接続上限は6,300円を2,800円に下げます。
本当ならば、ソフトバンクのホワイトプランに対抗するために「ウィルコム準定額プラン980円」(1時〜21時まで定額) とし、21〜25時も定額にするには「深夜定額オプション1,920円」を付けるようにすればよいです (複数回線割引は深夜定額オプションを1,220円にする)。従来のウィルコム定額プラン契約者は、ウィルコム準定額プラン+深夜定額オプションに移行すればいいわけで。
また、明らかに高止まりである「つなぎ放題4x」「つなぎ放題PRO」は廃止して「新つなぎ放題」にまとめてしまえばよいでしょう。これを残しているのは、「新つなぎ放題を知らない/に乗り換えてない人からボッタクる」のが目的じゃないかという気がします PRO を残すならば WILLCOM CORE 3G も無料で使えるぐらいのサービスであるべきですよね。
データ系プランでは、かつて「A&B割引」が特徴的でしたが、もはや多くの人がブロードバンド接続を持っている現在では、A&B割引は廃止して、これを適用した値段を標準料金とした方が分かりやすく訴求力があるでしょう。ウィルコム側も、A&B割の手続にかかるコストをカットできます。
新つなぎ放題と(旧)つなぎ放題はかなり違いがあって1つに統合することが難しいですが、やるとすれば「3年契約割引」オプションでしょう。つなぎ放題6,090円に対して、3年契約オプションをつければ、3,654円になるという形です。3,880円でないのは、つなぎ放題の3年超利用・A&B割引適用の料金3,654円に揃えるということです。このため、2年契約じゃなくて3年契約とし、3年が過ぎたら更新はせずに長期利用割引に移行するとします。
ウィルコムはやはり弱小マイナーキャリアなんですから、小手先のプラン追加でややこしくするより、分かりやすくて単純なプラン構成にするべきでした。
数日前に、ニュースで見ていたのですが、詳しく分かりやすかったです。
元々、取り合えず、ウィルコム同士はタダでしゃべれる位しか内容は
知らなかったですしね。 まさしく、honeybeeを使っていましたが、
色々な事情で、他の携帯がないと、役に立たない事も多いので、
惜しいとは思いましたが、解約し→ドコモにしました。
そう言いながら唯一のPHSであるのですから、何とか、使い勝手の
よい方に向かって生き残って欲しいと思います。
[...] 本日、ウィルコムが会社更生手続きを申し立てたと発表しました。去年9月に事業再生ADRを申請していましたが、うまく再生が進まず倒産となってしまいました。倒産といってもPHSサービスはそのまま継続されます。XGP や WILLCOM CORE 3G はどうなるか分かりませんが……。 [...]