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Android 用 ssh クライアント ConnectBot
※HT-03A モニター記事を全部見る。
HT-03A モニターになって真っ先に試したのが ssh クライアントでした。今のところ唯一と言えるアプリが「ConnectBot」です (2009年10月27日時点でバージョンは 1.5.5)。Google Code をホストとしたオープンソースで開発されています。
ご多分に漏れず、このアプリもインターフェースがところどころ不自然です。起動直後は、画面下部にログイン用のユーザー名・ホスト名入力欄があります。これはスピーディーなログインを想定してのことだと思いますが、いまどき公開鍵を使わないホストなんて少ないわけで、まずログイン先の設定をさせる方が自然でしょう。
メニューボタンを押してメニューを表示させてみても、ホスト名を設定できそうにありません。”Setting” はアプリの動作設定であって、ホストの設定はできないのです。実は、「まず、フィールドでユーザー名・ホスト名を指定して接続を試み、後で “Edit Host” メニューから公開鍵を指定する」という手順になります。初回接続時は、接続先の RSA フィンガープリントを表示して接続許可を求めてくるため、ここで “No” をタップすれば OK です。
では、公開鍵を作ってみましょう。メインメニューの “Manage Pubkeys” を選択すると、公開鍵の管理画面に入ります。ここのメニューに “Generate” があるので、選択すると新規鍵作成ができます。今時は DSA 鍵でしょう。DSA ならビット数の指定は不要で、パスフレーズを設定すれば、画面タップを求められます。よい乱数を作るため、物理的なランダム情報を使うわけですね。なお、(画面では「パスワード」になっていますが慣例的にこれは「パスフレーズ」と呼ぶものなので、以後「パスフレーズ」と記載します。
公開鍵が生成できたら、リストされている鍵を長押ししてポップアップメニューを出し、”Copy public key” を選択します。そして、Gmail アプリ等に切り替えてメールするなどして、接続先に公開鍵を送ります。別の方法でホストにログインし、.ssh/authorized_keys2
に公開鍵を書き込めば準備完了です。
メイン画面に戻り、一覧から接続先を選んで長押ししてメニューを出し、”Edit host” を選びます。ここの “Use pubkey authentication” で公開鍵の設定ができます。先程生成した鍵を選びます。
Edit host メニューでは文字エンコーディングも設定できます。デフォルトは当然 UTF-8 ですが、必要に応じて EUC-JP 等に変更しておきましょう。
ログインするには、ホスト一覧から接続したいものを軽くタップすれば OK です。接続を試みて、パスフレーズを求められます。しかし、ここで日本語ユーザーにとっては問題があります。なんと、Japanese IME, nicoWnn IME だとパスフレーズの入力が受け付けられないのです!! キーボード右下の「確定」ボタンを押してもキーボードが消えるだけで、パスフレーズ入力フィールドは残ったままで、先に進みません。
仕方がないので、入力フィールドを長押ししてメニューを出し、「入力方法」を「Android キーボード」に切り替えなければなりません。こうすればパスフレーズの入力が通ります。マルチバイト言語の制約でしょうか。なお、標準搭載の「iWnn IME」はパスフレーズが通りますが、ログイン後にキーボードが反応しなくなるため、こちらも使用不可です……。
さあ、やっとのことでログインできました!! あとは、top でプロセスを見るなり、シェルでメールを読むなり、いつもの作業を存分にやりましょう。画面がかなり狭いこと、入力に手間がかかることを除けば、それなりにシェル作業が可能です。
なお、シェル作業に必須と言える、ctrl は「トラックボール1回押し」、esc は「トラックボール2回押し」、shift は「上ボタン (==トラックボール上方向移動)」などの操作が用意されています。はっきり言って面倒です……。vi の操作はかなり辛いものがあります
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[...] Android マーケットには自由がある。無料ソフトも多数ある。iPhone なら有料なssh クライアントとか パズルゲーム Vexed とか。(でもソフト数は少ない。WordPress for Android はまだか) [...]