2011年2月の投稿

IANA の IPv4 在庫が枯渇
インターネットの IP アドレスはまだ v4 が主流ですが、ついに IPv4 の IANA 在庫がなくなりました。IPv4 は大陸ごとの管理元に /8 ブロックごとに分配していますが、当初から、残り5ブロックになった時点で各大陸に /8 ブロックを1つずつ分配して終了という方針でした。2月1日には、最後の7つめ、6つめ (/8 ブロックが2つ) が APNIC (アジア地域の管理元) に分配され、残り5ブロックになったため「実質終了」となりました。そして、2月3日に当初方針通り、各大陸に /8 ブロックを1つずつ分配されたという次第です。
とはいえ、これは IPv4 アドレスの総元締めの在庫がなくなっただけで、各地域の管理元には分配された IP アドレスがあります。各地域では、ISP や会社・団体などの組織からの申請で IP アドレスを分配します。各地域での在庫はまだあります。しかし、近年はアジア地域での IP アドレス分配が非常に多く、日本はアジア地域に属していますから、日本は IPv4 の新規割り当てが不可能になる最初の国の1つになるのではないかと言われています。
IP アドレスはインターネットに接続するホスト1つ1つに割り当てられるものですが、通常は利用者が意識することはありません。今 IPv4 を使えている人は特に心配することはないでしょう。問題となるのは、新規にサーバーを設置するときや、ISP への接続数に上限ができてしまうことでしょう。IPv4 はサーバー用に優先して、単なるクライアントは IPv6 への移行が望まれますね。今どきの OS は Windows7 も Mac OS X も IPv6 に対応していますから、接続先のサイト側が IPv6 になればいいわけですが……。
なお、当 Yuriko.Net は IPv4 のままで IPv6 にするスケジュールは未定です……。サーバーの収容先に相談しないと。


2月5日のケータイ大喜利も見れず
2月5日(土)深夜のケータイ大喜利は23時30分ごろに寝てしまって見られませんでした。前日夜から夜行バスでの移動で睡眠が浅く、5日は宴会で酒が入ってしまったので睡魔に勝てませんでした。
しかも、ケータイ大喜利のメルマガを受信している au 電話機を紛失して警察署に届けられたままになっていたのでメルマガの内容を確認できず、お題を知ることもできませんでした……。ということで、事前の回答練り込みもできませんでした (ルーキーお題はできたはずですが、確認してなかった)。
翌週の録画放送は居残りオオギリーグに参加してないので採用される可能性はなく、2週間後の19日は WordCamp Fukuoka 2011 での遠征ですから多分テレビは見られないので参加できません。3月5日(土)は京都で宴会ですから、これまた見られない気が……。


2月の録画放送はやっぱり読まれず
2月12日(土)放送のケータイ大喜利は録画放送でした。居残りオオギリーグの募集時は宴会で見逃したので採用は見込まれず、千原ジュニア特別推薦も12月18日放送分は投稿したのですが、採用されませんでした。
うーん。このままでは2011年度は採用どころか投稿できない予感……。やっぱり来週はがんばって投稿するしか!!
モノクロ自家現像はじめました
先週の OSC 香川ゆきでモノクロフィルム撮影を試しましたが、ついにモノクロ自家現像も始めました。モノクロの撮影はとても面白く、カラーにはない写真表現が可能です。しかし、最近ではモノクロフィルムを DPE に出すと仕上りにとても時間がかかります。ヨドバシカメラでも中3日かかる (土日出し→木曜受け取り) ため、待ち切れません。
それを解決するには、カラー現像 (C-41 処理) のモノクロフィルム (イルフォード XP2 SUPER やコダック BW400CN) を使う手もありますが、フィルムカメラ趣味の王道である自家現像にチャレンジすることにしました。富士フイルムの「ダークレス」という簡易現像キットもありますが、これは「36枚撮りフィルムでは使えない」「ハンドルを回転させるのは結構疲れる」「現像ムラが起きやすい」という欠点があります。初期投資はかかりますがタンク現像の方が確実かつ楽なようです。
ということで、土曜日にヨドバシカメラや100円ショップに出向いて道具と薬剤を買い揃えました。ヨドバシカメラはもともとカメラ用品の卸売業者だったこともあって、たいていの支店でも暗室用品を揃えています。川崎ルフロン店にも置いてあります。購入したものは以下の通り。(金額を合計すると15K円越えるのは気のせい
- フィルム用現像剤 ID-11
- イルフォード製粉末現像剤 1L 用 384円
- 停止液 ILFOSTOP
- イルフォード製液体停止液 10L 用 (500mL) 544円
- 定着剤 RAPID FIXER
- イルフォード製液体定着剤 5L 用 (1L) 992円
- 水洗促進剤 富士QW
- 富士フイルム製水洗促進剤 2L用粉末 60円
- 水切り剤ドライウェル
- 富士フイルム製 2L用 (200mL) 260円
- ステンレス現像タンク L40211
- LPL 製 120mm 用 (35mmリール2本可) 3,650円
- 現像タンクリール L411A
- LPL 製 35mm 用リール 2個 2,260円x2
- フィルムピッカー
- DNP フォトルシオ製 1110円
- プラスチックシリンダー L11753
- LPL 製 650mL用 1,512円
- 手付きビーカー 2L
- ライオン印 690円
- 料理用メスカップ 500mL
- 100円ショップ Seria で購入 105円x3
- 液温計 30cm 100℃
- ライオン印 367円
- マドラー
- 100円ショップダイソーで購入 2本入り 105円
- ポリビン 1.3L
- ライオン印 180円
- ポリビン 0.6L
- ライオン印 180円
- キッチンタイマー
- 100円ショップダイソーで購入 105円
- キングフォトスポンジW
- 浅沼商会製 580円
- フィルムクリップ L6062
- LPL 製 2個入りを2パック 670円x2
- 角ざるトレー
- 100円ショップ Seria で購入 105円
- 角ざるブルー
- 100円ショップ Seria で購入 105円
- じょうご
- 100円ショップダイソーで購入 105円
停止液に酢酸を使うと「臭う」らしいので、臭わないという評判の ILFORD の停止液 ILFOSTOP を選択しました。よって現像液や定着液も ILFORD で揃えました。当然、黒白フィルムも ILFORD にします;-) 水洗促進剤は ILFORD のやつは高いので富士 QW にしました。うちの家は浴室に窓がなく、脱衣場の扉を閉めて床の隙間を塞げば完全暗室になるためダークバッグは買っていません。
メスカップは100円ショップで購入したものにラベルを貼りました。ILFORD の停止液は黄色ですが、現像液と定着液はほぼ透明なので逆に入れてしまう可能性があって、それをやってしまうと「何も写っていない」状態になるので危険です。
あと、マップカメラ2号店でコダック Super GOLD 業務用のバラ売りを180円で入手して現像リールへのフィルム巻き付け練習用としました。
現像の手順などはウェブ検索するといろいろ見つかります。今回は ID-11 を原液のまま使用 (使用後ビンに戻してあと9回使える)、停止液は使い捨て、定着液は使った分だけ別ビンに貯蔵 (あと23回使える) としました。
現像液は土曜日のうちに作っておきましたが、なかなか溶けずに思いっきり攪拌したら少し液が飛び散りました。洗面所で作ったのでよかったですが、台所で作ったらえらいことでした……。
明室でリールへのフィルム巻き付けを練習してコツが掴めたので、暗室でのリール巻き付けは楽にできました。失敗したのは、停止液の排出が不足していて定着液を入れたらタンクから溢れてしまった (定着液を全部入れられなかった) こと、水洗促進時にフィルムをリールから外してしまったのでフィルムがくっついてしまい、マドラーでフィルムを離したら少しキズがついたことでした。
現像はほぼ問題なく完了しました。複合機でスキャンしてホワイトバランス調整→白黒反転すると「それっぽく」見えます。これならプリンタで印刷すればよく、DPE でプリント依頼は省略できそうです。ただし、ゴミは結構目立つので処理が必要ですね。

ポジ写真をDVD化するサービス
1月29日(土)の福井ゆき、2月5日(日)の高松ゆきで撮影したリバーサルフィルム (ポジ写真) を DVD 化するサービスを使ってみました。ヨドバシカメラがリバーサルフィルムの現像を依頼している「KJイメージング」のサービス「HOT ALBUM DVD」です。リバーサルフィルムの場合、1本あたり735円でできますが、キャンペーン中ということで630円になりました。16BASE でこの価格というのはかなり安いと思います。
実物より少し黄色っぽい気がしますが、ほぼ問題ないレベルだと思います。露出オーバーや蛍光灯カブりもある程度補正されていました。リバーサルフィルムはフィルム自体が完成品ですから、こうやってデジタル化したコピーがあれば安心ですね。今後も試してみたいと思います。

WordPress の日本公式キャラクターを設定
本日開催された WordCamp Fukuoka 2011 にて、WordPress 日本公式キャラクターを作ったことが発表されました。Firefox における「フォクすけ」のように、日本独自のマスコットとなります。
今回のキャラクター設定においては公募という手段は取られませんでした。公募はプロセスが大変なことが一番の理由だそうですが、「さまざまな媒体に使いやすい意匠」がうまく選定されない可能性が高いこともありそうです (日本 Linux 協会のロゴを公募・投票したものの不採用となった事例が……)
したがって、現時点ではこのキャラクターは「コミュニティーにおいて支持を得た」ものではなく、「WordPress 日本語ローカルサイト運営チームによって提案された」状態です。WordPress ユーザーのみなさんをはじめとするコミュニティーの方々で使う人が多くなれば「支持された」ことになりますし、「嫌だ」と思えば使わなければよいのです。そのような意思表明こそがオープンソース的なプロセスだろうと思います。
なお、名前は未定であり、今後公募などの方法で決めるようです。「わっぴー」とか「ワプたん」とかいろいろ考えられますね。
ロゴは GPL v2 と設定されており、今後、高解像度の画像やベクトルデータも提供されるようです。WordBench コミュニティーでは、ステッカーを作成してイベント等で配布したり、ぬいぐるみを作ってイベントで展示したいと考えています。ほかにも、このキャラクターを使った WordPress テーマを募集して、優秀作品は「WordPress 日本語版に同梱」というのもいいでしょうね。

カラー現像の黒白フィルム XP2 super と BW400CN を試す
先週の WordCamp Fukuoka 2011 と本日の WordBench 東京勉強会でカラー現像の黒白フィルム XP2 super と BW400CN のそれぞれを試してみました。「カラー現像」ということで、街中に多数ある「1時間仕上げ」な写真店 (ミニラボ) で現像&同時プリントが可能です。なので、「イベントの来場者やスタッフを撮影して現像に出し、1時間後に受け取ってプリントを渡す」という芸当が可能になります。
まずは WordCamp Fukuoka 2011 にてイルフォード XP2 super で撮影しました。午前中のアンカンファレンスとオープニングで36枚を撮ってしまい、近所の現像所に出そうとしました。しかし、事前に目星を付けていた写真店は電話をかけてみると「この電話番号は只今使われておりません」という始末。つまり「店が潰れていた」ことになります。あわてて他の店を探しましたが、九産大の近くでは「フォトスタジオで現像は受け付けていない」という店しかなく、香椎駅に出る手も考えましたが、ウェブ検索では駅周辺にDPE店をうまく見つけられず、「当日中の現像とプリント渡し」は断念しました。
けっきょく、翌日ヨドバシカメラ川崎ルフロン店で現像に出しました。ここではコダック純正処理をやっている KJ イメージングのサービスである「同時 HOTALBUM DVD」で頼みました。現像・同時プリント・DVD 化がセットで924円 (期間限定の割引) という格安料金でした。
次のチャレンジは WordBench の東京勉強会です。こちらは麹町駅近くにパレットプラザがあることを確認していました。コダック BW400CN を詰めて、最初の1時間ぐらいで24枚撮りを撮ってしまい、途中の休憩時間に現像に出しました。30分ほどで現像・同時プリント・CD-Rへのデジタル化が可能ということでした。45分後に取りに行き、撮影させてもらった人にプリントを配って喜んでもらいました。料金は、現像630円、プリント925円 (37円x25枚)、CD-R化525円で合計2080円でした。
どちらのフィルムもプリントはなめらかな階調となり、本式の黒白フィルムでのプリントと遜色ない仕上りです。コダックの方が少し硬調に見えますが、フィルターの有無と現像所の違いもあるので細かい比較は避けておきましょう。1時間仕上げで現像・同時プリントが可能なのはカラー現像フィルムならではのメリットですね。デジタル写真全盛のいま、黒白写真を撮影した相手にすぐ渡すのは、新鮮な出会いとなるでしょう。フィルムカメラが家のどこかにあるという方はぜひお試しを。