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大誘拐 RAINBOW KIDS が BS-i で放送
8月にチャンネル NECO で放送していたのを見逃した、映画版の「大誘拐 RAINBOW KIDS」ですが、あす12月2日に BS-i で放送されることが判明しました!!
08/12/2 (火) 21:00〜23:24「独立愚連隊」「ジャズ大名」の岡本喜八監督が、3人組の若者に誘拐された老女が、それを逆手に若者達を手玉にとって事件に関わる人々を翻弄する様を描いた痛快コメディ。
さっそく録画予約をしました。できればリアルタイムでも試聴したいですが、終了が23時過ぎということで、眠くなってしまうかもしれません……。BS デジタルでの放送なので、ワイド画面で見られそうですね
放送予定を発見したのは全くの偶然で、何となく「大誘拐 放送予定」で検索したら、Yahoo! テレビ番組表が引っかかったという……。BS デジタルの放送予定なんて普段まったくチェックしていないので、すばらしく運がよいと言えます。
[追記] どうやら、BS-i では、10月12日(日)に緒方拳さんの追悼として大誘拐を放送していたようです。それに気がついていなかったのは情けないわけですが、再放送(?)を見られるのは助かりました。緒方拳さんは和歌山県警本部長である「井狩大五郎」役なので準主役ですね。刀自を演じた北林谷栄さんより先に亡くなるなんて……。
[追記 2008-12-03] 結局リアルタイムで観賞しました。長編小説を2時間に収めているので、細かい部分がはしょられていたのが残念ですが、大枠は原作通りでした。ドラマチックな「テレビ対面」の部分は思わず涙が出てしまいました。しかし、誘拐団の若い3人のキャラがあまりはっきりしないのはちょっと物足りないところです。原作ではきちんと3人が書き分けられていたのにーー。

やっとこさダビンチ観賞
遅ればせながら、話題の「ダ・ヴィンチ・コード」を観賞しました。きょうはファースト・デイ割引で一律1000円で見られるからです。
謎解き映画ということで、結末を知らない1回目の観賞が重要です。と、思いきや、冒頭の殺人事件は犯人が明らかになっているではありませんか。どうやら、主人公が殺人の嫌悪を掛けられるものの、身の潔白を示すのが、当面の課題のようです。そして、潔白を証明するために、ダ・ヴィンチが残したキリストの謎を解く必要が出てくるわけです。
ストーリー進行はどんでん返しに次ぐどんでん返しで、あの人物がそうだったのか!という驚きがどんどん出てきます。終盤になると真犯人が捕まって身の潔白が証明され、いよいよキリストの謎解きが佳境を迎えます。
謎の1つである「聖杯とは何か」は分かりましたが、5ケタの暗号コードはハズレでした。E で始まる言葉かと思ったんですが、違ったようです。
しかし、結末は少しがっかりです。謎解きが、現在のキリスト教の教義から外れる内容を含むために、そのまま終わるとマズイと考えたのか、えらく予定調和な結びにしてしまっています。わたしがキリスト教の信者ではない (むしろキリスト教は嫌い) なので、そう思ってしまうだけかもしれませんが……。そもそも、この謎解きが「キリスト教の信者が猛反発する」ような内容かどうかは疑問です。
あと、遅い時間の上映で早く帰りたかったためか、スタッフロールが始まると席を立つ人が半分ぐらいいたのは残念でした。スタッフロールも、よぉく見ると非常に楽しめるのにーー。左半分の役割名称を見ると、どれだけの仕事が割り振られているのかを見ると、映画作りの裏側が見えてきます。右側の名前リストは、参加した人の国籍や性別などを知る手掛りとなります。ダ・ヴィンチ・コードは、舞台がフランスというだけあって、フランスっぽい名前が多く見られました。残念ながら、日本人はほとんどいなかったようです。そして、最後の謝辞を見ると、どの建物で撮影したかも分かるわけです。

ミュージカル映画「オズの魔法使」
USJ では7月12日から「ランド・オブ・オズ」がオープンしますが、予習にふさわしく(?)、NHK BS-2 でミュージカル映画「オズの魔法使」が放送されていました (翻訳が古いので「魔法使い」じゃなくて「魔法使」で正解)。
1939年制作のミュージカル映画で、もちろん、原作を背景したものです。脳みそのないカカシ、ハートのないブリキ木こり、勇気のない臆病ライオンも全部人間が演じているのが、ミュージカルらしいところでした。子犬のトトはちゃんと動物でしたが。

スタッフロール削っても完全ノーカットとは
さきほど日本テレビ系列で「マイノリティ・リポート」が放映されていましたが、スタッフロールが大幅に削られてしまっていました。スタッフロールが始まると、画面を上下2:1に分割してその下1/3部分に縮めてしまい、上部2/3はメイキング画像を流していました。こんなことしたら、スタッフロールがまるで楽しめません!!
映画館で観賞するときはいつも、どんなスタッフが製作したんだろうとスタッフロールを目を凝らして見ていますが、けっこうな発見があるものです。新聞のテレビ欄では「ノーカット完全放送」とありましたが、スタッフロールも削ってはいけません!!
原作の和訳は2種類出ていて、ハヤカワ文庫版は「マイノリティ・リポート」ですが新潮文庫版は「少数報告」というタイトルになっています。わたしは後者をだいぶ前に読んでいて、映画を見たときは「登場人物がかなり違う!」「ラストが違う!!!!」と驚いてしまいました。わたしは原作の方がせつないラストで好きなんですが……。


アルマゲドン
ムービープラスで「アルマゲドン」を放映していたので、ひさびさに見てみました。小惑星の地球への衝突を防ぐため、石油採掘工が宇宙に旅立ち、核爆弾を埋めるための穴掘りをする、という SF ギャグ映画です。
世間では、主人公とヒロインの間のロマンや、感動的な BGM を評価する声があるようです。逆に、地球的災厄の解決をアメリカ一国だけでする「アメリカ絶対主義」がひどいという非難もあるようです。でも、わたしはやはり、石油採掘工が宇宙旅行をする、というバカバカしさが楽しいと感じています (だからあえて「ギャク映画」と書きました:-)。
直径 10km ぐらいの小惑星が地球に衝突したら人類が滅亡するというのは、実は真実なのです。現に、世界的規模で地球に向かっている小惑星を観測する仕組みが整いつつあります。しかし、その小惑星をどうやって地球から反らすかについては、まだまだ決定打がありません。映画では、小惑星の中に核爆弾を埋めて分裂させていましたが、2005年の現在ではこれは失敗するだろうと見られています。現実的な案は、ロケットで小惑星を推進するか、巨大な帆を持つ人工衛星で小惑星を引っぱるか、の2つがあるようです。要は、小惑星の軌道が変化すればいいので、分裂させるよりも動かす方が確実性が高いわけです。
小惑星を分裂させても破片がそのまま地球に向かったら意味がないですし、どれぐらい深く掘れば分裂するかも不明です。映画では 240m 掘っていましたが、実際には巨大なクレーターができるだけで分裂はしないと予想されています。
それでも、映画が「小惑星に行って穴を掘る」という手段を選んだのは、それがオモロイからでしょう。アメリカだけで解決しているのも、ストーリーを単純化するためでしょう。そもそも、穴を掘るのに石油採掘工に頼む、というのがハチャメチャです。「小惑星の危機」というまじめなテーマなのに、これだけアホらしいストーリーにしてしまうのは、さすがハリウッドというところかもしれません。


南極物語
日本映画専門チャンネルで、南極物語を放送していました。放映当時は超話題で感動した記憶があります。もちろん、犬がどうやって冬を越したかなんて全く分からないわけで、ある意味テキトーに作ってあるわけですが、それでも感動的な話であることは確かでしょう。
映画での犬のトレーナーが書いた本「タロ・ジロの犬教育基本法—『南極物語』のドッグ・トレーナーが明かす名演技の秘密」を読んだことがありましたが、半分はトレーナーから見た映画のメイキングになっていました。今や日本にいない樺太犬を海外で買い付けに行った苦労話とか、首輪抜けを教える大変さとか……。残り半分は、犬にしつけを教えるときの基本テクニックが書かれています。
さすがに古い本で入手困難らしく、Amazon では新品在庫はないらしい……。9800円で売れるんだったら実家にある在庫を出品しようかな:-)
