フィルタリングタグの投稿
2008-06-07
有限責任中間法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構 (EMA) が、インターネットにおけるフィルタリングの対象カテゴリーの改善案を募集開始しました (プレスリリース)。
こういうのが行なわれるならば、当然ながら「同性愛」カテゴリーの廃止を意見具申しなければなりませんね。ネットスターの分類における「同性愛」は、トランスジェンダーも含んでおり、実質「セキュシャルマイノリティー」カテゴリーと言えます。まだまだ世の中は性的少数者に対して偏見が多いため、こういうカテゴリーが存在すると「フィルター対象とすべし」という意見が出てしまいます。そのためには、カテゴリー廃止が一番確実です。本当は、フィルタリングなぞ実施せず、親権者および子供のリテラシー教育を行う方が好ましいと思いますが、フィルタリングに賛成する人が多い現状では、このような回避策を取らざるを得ないでしょう……。
個人的には、EMA という団体自体がうさんくさいと思いますが、何も言わないよりはいいので、当事者のみなさんには、どんどん意見を出して欲しいですね〰。
携帯各社のフィルタ状況の関する記事
「ネットスターの分類」を改めてよく見てみると、「54.同性愛」カテゴリーの注釈に「*11 性同一性障害に関する情報提供やLGBTについて解説するサイトなどは除きます。」というのができていました。いかにも「とってつけた」ような内容で、こんな例外を作るならばカテゴリー自体を廃止した方が素直ですよね。
逆に、同性愛カテゴリーの存続が必要ならば、それこそ「障碍者」「部落」「外国人」「女性」「高齢者」カテゴリーも作らないとバランスが悪いと思います。しかし、到底こんなカテゴリーを作るのは世間から容認されるわけがなく、それならば、同性愛カテゴリーも作ってはならないのです。
2008-03-27
あす音声通話サービスを開始するイー・モバイルが、未成年向けにWebアクセス制限サービスを開始すると発表しました。18歳未満ではなく未成年というところがポイントでしょうか。対象カテゴリーは以下の通りとなっています (参考: ネットスターの分類)。メインカテゴリーだけで、サブカテゴリーの対象が不明なのが困りますね。
不法、主張、アダルト、セキュリティ、ギャンブル、出会い、グロテスク、オカルト、コミュニケーション、ライフスタイル、宗教、政治活動・政党、成人嗜好
しかし、「ライフスタイル」に属するサブカテゴリーは同性愛しかないので、イー・モバイルもドコモ・ウィルコムの真似をして同性愛を対象としてしまいました!! ドコモの絵文字規格をマネするのはいいけど、これを真似するのはだめですよ〰。早急に意見したいと思います!!
誤解を恐れずに言うと、同性愛カテゴリー (ゲイ・レズビアン・トランスジェンダーの生活スタイルに関する各種情報の提供) をフィルタリング対象にすることは、これら当事者に対する差別を行うのと同等です。こういう電話会社は恥を知るべきです。
参考: 崎山伸夫のBlog「やはりフィルタリングは差別と偏見を助長するなぁ」
2008-01-17
15日、KDDI は、コンテンツフィルタリングサービスを拡充して、特定カテゴリーを除く一般サイトを閲覧できるサービスを開始すると発表しました。 従来、公式サイトのうち青少年向けコンテンツのみ閲覧できるサービスを提供していましたが、一般サイトも閲覧できるようになるわけです。
注目すべきはその制限されるカテゴリーですが、ソフトバンクと同じく30カテゴリーに収まっています。そう、同性愛・政治・宗教は含まれないのです!!
不法 (違法と思われる行為、違法と思われる薬物、不適切な薬物利用)
主張 (軍事・テロ・過激派、武器・兵器、誹謗・中傷、自殺・家出、主張一般)
アダルト (性行為、ヌード画像、性風俗、アダルト検索・リンク集)
セキュリティ (ハッキング、不正コード配布、公開プロキシ)
出会い (出会い・異性紹介、結婚紹介)
ギャンブル (ギャンブル一般)
コミュニケーション (ウェブチャット、掲示板、IT掲示板)
グロテスク (グロテスク)
成人嗜好 (娯楽誌、喫煙、飲酒、アルコール製品、水着・下着・フェチ画像、文章による性的表現、コスプレ)
オカルト (オカルト)
というわけで、ドコモとウィルコムが同性愛を制限しているのは、ますます不自然に見えますね
2007-12-25
先週金曜日に、ケータイWatchのお題「未成年のフィルタリングサービス義務化、どう思う?」の結果が発表されていました。賛成が6割を越えるという驚愕の結果で、これはいかに「フィルタリングサービスの実態が知られていないか」ということを物語るものでしょう。実態が知られていれば、賛成が半分を下回るのではないかと思われるからです。
その実態ですが、まず、4キャリアすべてのフィルタリングサービスで、フィルタ対象のサイトを選ぶことができず、キャリア押し着せの基準となります。そして、フィルタ対象のサイトが異様に広くなっています。一番狭いのはソフトバンク (30カテゴリー)、その次にドコモ (33カテゴリー)、ウィルコム (33カテゴリー) と続きます (これら3つはブラックリスト方式)。au はホワイトリスト方式で、公式サイトの一部しか見られなくなります (一般サイトは全部閲覧不可)。
そして、ブラックリスト方式のうち、ドコモ、ウィルコムは「同性愛・宗教・政治は未成年者に有害だと考えている」という点で非常に問題です。ぶっちゃけた話、「子供向けの教会サイト」や「子供向けのトランスジェンダー情報提供サイト」はドコモ・ウィルコム・au 向けの携帯サイトとしては作れないのです。(まあ、ウィルコムはドコモの基準をマネしただけで何も考えていないのでしょう
フィルタリングサービスを義務化するならば、フィルタ対象のサイトを大幅に絞るか、保護者が選択できるようにしなければならないでしょう。現状では、モバゲータウンがフィルタ対象なわけで、大混乱を招くはず……。(別にウチのサイトが見られなくても問題ないんですが
[追記] 各キャリアのフィルタリングサービスへのリンクを追記して、記述を調整しました。
2007-09-10

ウィルコムに問い合わせていた有害サイトアクセス制限サービスの対象カテゴリーですが、回答が来ました。いずれウィルコム公式サイトに掲載されるでしょうから、書いてしまいますが、以下の35カテゴリーが対象だそうです (カテゴリーの説明はネットスターの分類基準を参照。一部カテゴリーは説明を記載)。これは、ドコモ (34カテゴリー)やソフトバンク (30カテゴリー)よりも多くなっています。ドコモやソフトバンクでは対象になっていないものは「検索キャッシュ」です。ウィルコムはこれも子供には有害だと考えているようです。
- 違法と思われる行為
- 違法と思われる薬物
- 不適切な薬物利用
- 軍事・テロ・過激派
- 武器・兵器
- 告発・中傷(誹謗・中傷)
- 自殺・家出
- 主張一般
- 性行為
- ヌード画像
- 性風俗
- アダルト検索・リンク集
- ハッキング
- 不正コード配布
- 公開プロキシ
- 検索キャッシュ/検索エンジンのキャッシュページ
- 出会い・異性紹介(出会い・恋人紹介)
- 結婚紹介
- ギャンブル一般
- ウェブチャット
- 掲示板
- IT 掲示板
- グロテスク
- 娯楽誌
- 喫煙
- 飲酒
- アルコール製品
- 水着・下着・フェチ画像
- 文章による性的表現
- コスプレ
- オカルト
- 同性愛/ゲイ・レズビアン・トランスジェンダーの生活スタイルに関する各種情報の提供
- 伝統的な宗教
- 宗教一般
- 政治活動・政党
そして、残念なことに、ウィルコムも、ドコモと同様に同性愛・宗教・政治は子供に有害だと考えていることが分かりました。ネットスターの分類基準から分かるように、同性愛カテゴリーにはトランスジェンダーに関する情報も含まれていて、なおかつ、アダルト情報に限ったものではありません (アダルト情報は別にカテゴリーがある)。ウィルコムがどのような考えでもって同性愛カテゴリーを有害認定しているのか不明ですが、同性愛に対する差別・偏見があることは否めないでしょう。きちんとした理解があれば有害認定するわけがありませんから。子供の LGBTI 当事者が携帯電話で情報入手することを遮断しているわけで、これだけで差別行為と言えます。
ウィルコムには引き続いて質問を行いますが、LGBTI に理解あるみなさんも、ウィルコムに「ネットスターにおける同性愛カテゴリーはアクセス制限対象になるのか」という質問を行なってみてください。困ったことに、まだウィルコム公式サイトにアクセス制限対象カテゴリーの一覧がないため、まずこの質問から始めて頂きますようお願いします (この記事は読者にとっては二次情報ですから、アテにしてはいけません;-)。サービス開始前である今ならば、同性愛カテゴリーを対象外とすることも可能かもしれませんし。
2007-09-07
ウィルコムは、10月上旬から有害サイトアクセス制限サービスを開始することを発表しました。携帯電話3社は同様のサービスを提供していましたが、ウィルコムも追随することになります。
ウィルコムも、ドコモやソフトバンク同様ネットスターのサイト分類を使うようですが、どのカテゴリーを「有害」としているかが不明だったので問い合わせてみました。すると、ネットスターの URL 分類基準の表と同じものが回答されてきました。となると、ここに掲載されているカテゴリーに分類されたサイトがすべて制限対象になるわけです。なんぼなんでもそれは変なので、再度質問してみます……。質問の仕方が悪かったのかも?
2007-03-28
携帯電話各社は、携帯電話サイトのフィルタリングサービスを18歳未満から20歳未満へ拡大したり、契約時にデフォルトで有効にしたりという活動を行なっていますが、今月末、新宿でプロパタンガ;-)イベント「携帯電話の有害情報から子どもを守ろう!大作戦」があるようです。
これらの活動のずるい点は「有害サイトアクセス制限サービス」という名前なのに「有害サイトの定義」を明確にしていないところや、「18歳未満から20歳未満にこっそり拡大している」点です。前者は、崎山伸夫のBlog で取り上げられていて、特に「NTTドコモ曰く、同性愛と宗教と政治は有害」は、もっと注目されるべき内容でしょう。
個人的には、小学生以下は通話先指定の電話 (安心だフォンetc) で十分/中学生〜高校生ならば通話・メールは許容 (ただしメールはインターネットメールNG)/高校生以上ならば親が認めたウェブサイトも許容/大学生以上は完全自由、が適切と思っています。しかし、携帯各社のフィルタリングサービスは、「見せてもいいサイト」をきめ細かく指定することができません。それでは、携帯電話各社による検閲だと言われても仕方ないでしょう。
とはいえ、親のメディアリテラシーが低い現状では、柔軟な設定ができても活用されないかも;-)