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ウィルコムから10機種発表
本日、ウィルコムから秋冬モデルがなんと10機種も発表されました。近年のウィルコムは年1,2機種発表するのが恒例となっていましたから、10機種もでるとは感激です。やはりソフトバンク傘下に入ったのが大きいですね。ボーダフォン日本法人がソフトバンクに買収されたときも、ダメな端末ラインナップが刷新されましたから、「端末を良くすれば利用者が増える」ことを分かっているからできる施策ですよね。
今回から端末の番号体系が変更になり、「WX01X」という形になりました。数字2ケタというのは覚えやすくていいですね。WX じゃなくて W だけでもよかった気もしますが。
イエデンワは興味深い端末ですが、かつての YOZAN が出してコケたこともあって「売れない」ことが明白な気が……。災害時や緊急時に本部に設置する電話として調達するなどの用途でしょうか。
わたしは先日 Premium Bar を入手したばかりなので今回の端末は見送りです。WX310K を機種変更する手はありますが、せっかく替えるなら2タッチ入力できる機種や防水対応機種にしたいものです;-)

ウィルコムが誰とでも定額を全国展開
本日、ウィルコムが「誰とでも定額」を全国展開すると発表しました。
このプランはウィルコム沖縄が独自に開始し、最近では仙台などで試験運用していました。ソフトバンク配下になって、ついに大々的に展開されることになりました。今までは「ウィルコム同士は24時間無料」だったのですが、これが他キャリアとも定額になったのですから、なかなか魅力的なプランです。
あとは、魅力に乏しい音声端末の拡充、狭いエリアの拡大、閲覧できるケータイサイトの増強が課題でしょう。特に端末の少なさはひどくて、参入しているメーカーが実質京セラだけではどうしようもありません。富士通東芝モバイルコミュニケーションズに参入してもらって防水端末を作ってもらいたいものですよね。

ウィルコムが会社更生手続き
本日、ウィルコムが会社更生手続きを申し立てたと発表しました (記者会見の概要)。去年9月に事業再生ADRを申請していましたが、うまく再生が進まず倒産となってしまいました。倒産といってもPHSサービスはそのまま継続されます。XGP や WILLCOM CORE 3G はどうなるか分かりませんが……。
今回の会社更生手続きにより、従来出資していたカーライル、KDDI、京セラの3者は100%原資となり、資金引き上げされます。かわりにアドバンテッジパートナーズ有限責任事業組合とソフトバンク株式会社がスポンサーとなります。経営陣が一新されることでウィルコムが再生されることを期待するばかりです。
注意点は、ウィルコム本体だけが倒産で、ウィルコム沖縄は安泰だということです。さすがにウィルコム沖縄がウィルコム本州を買収することはないと思いますが、そうなったらオモロイですよね;-)
今までは京セラが出資していることで、ウィルコムの端末は京セラばっかりでしたが、正直京セラ端末はデキが悪かったです。メーラーは使いにくく、いつまでたってもポケベル入力が付かないなど、使い勝手がなかなか改善されません。この「端末のヘボさ」がウィルコム離れの1つだと思われるので、ソフトバンク経由で他のメーカーが端末を開発してくれることに期待しましょう。でも、ソフトバンクだとシャープ端末ばっかりになりそうで怖い……。
これにより、携帯サイトの対応キャリアとしてウィルコムが外れるのが怖いですね。Ktai Style はもちろんウィルコムも対応していますが、「倒産した会社のサービスだから無視していいや」となってはいっこうに再建できないわけで。
Yuriko.Net ドメイン10周年およびプレゼント企画
本日11月26日は、Yuriko.Net ドメインを取得して10周年の日となる日です。ウェブサイトそのものはもっと前から公開していましたが、設置場所やドメイン名を転々としたあげく、ふと思いついて独自ドメインを取ったのが10年前でした。結果として「サイト URL を永続的なものとする」ことができました。
で、10周年を記念いたしまして、ウチの家に転がるオールドガジェット (つまり、ガラクタ) を大放出いたします。ラインナップおよび応募要項は次の通りです。

パケホダブルで安価に128kbps接続
少し旧聞になりましたが、ドコモが「パケホーダイ・ダブル」で 128kbps 接続限定のアクセスポイントを月額 5,985円(税込) で提供すると発表していました。今までは、ドコモ PHS からの移行先として「定額データプラン64K」を4,200円 (バリュープランなら3,465円) がありましたが、これはデータ通信以外はできないものでした。今回発表されたものは、「パケホーダイ・ダブルを契約していれば、128kbps に限られるものの上限 5,985 円で使い放題」というわけです。音声契約の回線で使えるため、音声契約と定額データプラン64Kを併用している人なら非常にお得です。
そう、これは明らかにウィルコムにとって脅威です。3大キャリアの携帯+ウィルコムのデータ端末を併用していた人は、ドコモ携帯だけで事足りるわけですから。
しかし、ウィルコムはまたも打つ手なしのようで何も対抗プランや施策が発表されていません……。au の「ガンガンメール」とドコモの「メール使いホーダイ」もウィルコムにとって強いライバルのはずですが無視していました。ドコモはさらなる「ウィルコム潰し」にかかってきたわけで、11月はウィルコムの純減が10万回線を越えてもおかしくないかも……。
わたしは Ktai Style のウィルコム出力画面を確認するために WX310K を維持していますが、そうでなかったら、12月からドコモ 128kbps 接続に乗り換えてウィルコム解約しているところです。すでにウィルコム回線は「パケコミネット」(3年超+A&B割で2,961円)に切り替えていますが、20万パケットの枠に収まってしまっています;-)
ドコモまでメール定額に追随
先日 au が発表した「ガンガンメール」ですが、ソフトバンクに続いてドコモまで追随しました。12月1日から「メール使いホーダイ」というサービスを導入します。「タイプシンプルバリュー」を、ファミ割MAX50等と併用すると780円になり、iモード使用料と合算しても1,095円になる寸法です。
ソフトバンクの「シンプルオレンジE」は、例によって au のプランパクリ商法だと思っていたのですが、ドコモが真似したのは予想外でした。これにより大手3者がメール定額プランについて横並びになりました。
逆に、ウィルコムが厳しくなってしまいました。従来、ウィルコム定額プラン/新ウィルコム定額プラン 2,900 円を契約すれば Eメールが無料で使えたわけですが、携帯3社が「約1,100円」というプランを始めてしまったので、相当やばいでしょう。W-VALUE SELECT による割引を使えば、「実質1,280円」とかのセットもありますが、それでも「1,100円」には見劣りしますし……。もはやウィルコムは、音声定額なしの「ウィルコムメールプラン」(基本料金1,080円。電話は一律30秒20円、ウィルコム相手も同じ、メールは無料、パケットは0.084円/パケットで上限2,800円) とかを作らないとダメなんじゃないでしょうか。
というか、これでウィルコム→ドコモへの流れが加速してウィルコムが倒産したら、ドコモがウィルコムを潰したようなものですから、ドコモが責任を持ってウィルコムの後始末をしてもらいたいものです まあ、ウィルコムが本当にヤバくなったらドコモぐらいしか引き取るところがないし、総務省が押し付けるでしょう……。

ウィルコムが事業再生ADRの手続を利用
本日、ウィルコムが事業再生ADRの手続を申請して受理されたことを発表しました。つまり、「経営が苦しいから再建するよ」ってことですよね……。具体的な施策としては、「金融機関に対して、借入金等債務の元本残高維持をお願いする」となっていて、PHS サービスは継続するとなっています。(M&AキャピタルパートナーズによるADR解説)
ウィルコムの経営が苦しいだろうことは予測できましたが、ついに私的整理となってしまいました (民事再生とは違います)。10年以上 DDI ポケット→ウィルコムと使ってきたユーザーとしては残念なことですが、音声定額やデータ通信サービスに関して、ソフトバンクやイー・モバイルというライバルが登場しても、有効な対抗策を打てなかったことが原因でしょうね。また、魅力的な端末がなかなか揃わず、出るとしても WILLCOM D4 とか WILLCOM NS とか中途半端なものを作ってしまったからでしょう……。自業自得と言えます。この先、潰れてしまうか見事に再生するかは、新経営陣のがんばりにかかっています。前社長は XGP の免許を取ったこと、Honey Bee が大ヒットしたという成果はあるものの、ウィルコムの経営を傾かせた戦犯じゃないかという気がします (あくまで推測)。
新ウィルコム定額プランは、新設する意義が不明です。(旧)ウィルコム定額プランのパケット単価を 0.084 円に値上げして、パケット単価を従来通りにしたい人は「データ定額 1,050円」(1パケット0.0105円) を契約させれば十分だったのです。 そして、PC接続上限は6,300円を2,800円に下げます。
本当ならば、ソフトバンクのホワイトプランに対抗するために「ウィルコム準定額プラン980円」(1時〜21時まで定額) とし、21〜25時も定額にするには「深夜定額オプション1,920円」を付けるようにすればよいです (複数回線割引は深夜定額オプションを1,220円にする)。従来のウィルコム定額プラン契約者は、ウィルコム準定額プラン+深夜定額オプションに移行すればいいわけで。
また、明らかに高止まりである「つなぎ放題4x」「つなぎ放題PRO」は廃止して「新つなぎ放題」にまとめてしまえばよいでしょう。これを残しているのは、「新つなぎ放題を知らない/に乗り換えてない人からボッタクる」のが目的じゃないかという気がします PRO を残すならば WILLCOM CORE 3G も無料で使えるぐらいのサービスであるべきですよね。
データ系プランでは、かつて「A&B割引」が特徴的でしたが、もはや多くの人がブロードバンド接続を持っている現在では、A&B割引は廃止して、これを適用した値段を標準料金とした方が分かりやすく訴求力があるでしょう。ウィルコム側も、A&B割の手続にかかるコストをカットできます。
新つなぎ放題と(旧)つなぎ放題はかなり違いがあって1つに統合することが難しいですが、やるとすれば「3年契約割引」オプションでしょう。つなぎ放題6,090円に対して、3年契約オプションをつければ、3,654円になるという形です。3,880円でないのは、つなぎ放題の3年超利用・A&B割引適用の料金3,654円に揃えるということです。このため、2年契約じゃなくて3年契約とし、3年が過ぎたら更新はせずに長期利用割引に移行するとします。
ウィルコムはやはり弱小マイナーキャリアなんですから、小手先のプラン追加でややこしくするより、分かりやすくて単純なプラン構成にするべきでした。

WILLCOM CORE XGP エリア限定サービスに USB 端末ナシ
本日、ウィルコムからWILLCOM CORE XGP エリア限定サービスの開始について発表がありました (社員ブログ)。4月27日開始ですが、法人が対象で500ユーザーまでとなっています。エリアも山手線内全域とは行かず、大手町や新宿周辺のみとなっています。
エリアが狭かったり対象ユーザーが法人のみというのは悪くないのですが (*)、イケてないのが、対応端末が PC カードしかないということです!! せっかく2社から2機種出すんですから、せめて片方は ExpressCard 対応とか USB ポート対応端末にするべきでしょう。消費電力が大きくて USB や ExpressCard の規格をオーバーするっぽいので見送られた、という推測もされていますが、それならそれで、XGP 規格や端末メーカーの能力に不安が出て来るわけですが……。WiMAX の方は、きっちり USB 端末も ExpressCard 端末も出せているわけで、WiMAX のチップセットが流用できるはずの WILLCOM CORE XGP で消費電力がオーバーするのは、何か不可解です。
大体、UQ 向け USB 端末の片方はNEC アクセステクニカ製で、ウィルコム XGP 向け PC カードの製造メーカーであるNECインフロンティアと同じ NEC 系列ですよ!! 「NEC」と名前が付いているだけで全然違う会社ですが、ウィルコムも「NEC アクセステクニカ」の方に発注すればよかったのに
(*) ウィルコム好きな人が有志で NPO か何か作って、限定サービスのモニターになってしまうのがオモロそうですよね

WILLCOM NS いまひとつ
本日、ウィルコムから手帳型端末「WILLCOM NS」が発表されました。大型液晶を搭載した薄型のウェブ閲覧端末で、W-ZERO3 の後継ではないようです。
コンセプトは非常にいいんですが、いまひとつツメが甘いです。WILLCOM NS の非常に残念な点は、モデム機能がなくBluetooth も搭載していないことです (OS が Windows CE 5.0 なので、OS 自体が Bluetooth 未対応かもしれませんが)。これだと、音声端末をデータ通信モデムとして兼用している人 (特に、いまだに WX310K を使っているような人) が機種変更できません。
ウィルコムは、データ通信端末のラインナップが少なく、USB 接続の現行モデルは、“DD” しかありません (サードパーティー製品除く)。これならば、WX310K/W-ZERO3 シリーズ/WILLCOM 03 をモデム代わりに使う方がマシという状況です。WILLCOM NS は「新つなぎ放題の契約が必須」という縛りをかけるんですから、ますますモデム機能の対応が望まれます。
「2台目需要だから通信機能を外した」らしいんですが、むしろ、今の「2台目市場」はイー・モバイルのデータ通信端末や、「スパボ一括端末 (月8円電話機)」なのですから、月3000円も維持費がかかるくせにモデム機能がないものが食い込むのは、かなり厳しいでしょう。
次に WILLCOM NS のよくない点として、カメラなしという点です。鉄道・バスの時刻表など、いちいち手でメモするのが大変な情報は、「カメラでパチリ」とやりたいわけです。また、名刺を撮影して OCR で取り込む機能が W-ZERO3 シリーズの後期で搭載されていました。ドコモのらくらくホンでは、カメラ機能を「拡大鏡」として使うこともできます。「システム手帳に綴じ込む」というコンセプトから、カメラが使いにくいと予想したんでしょうが、それはむしろ、「カメラ部に穴が空いた手帳ケース」を同時発売すればいいだけの話です (そうすると隠し撮り手帳みたいになって、別の懸念もありそうですが)。
イー・モバイルにユーザーが流出したとはいえ、ウィルコムの強みは安価なデータ通信であるはずです。したがって、「モデム機能は全端末に搭載すべき」だと思うんですが、そうなってないのは非常にもったいないです。けっきょくわたしは、WX310K を今後も使い続けざるを得ないわけで……。