川崎市議選が始まって、選挙カーがうるさいわけですが、ある候補が「小田急の快速急行を登戸に停車させます」と訴えていました。個人的にはまるで賛同しかねる内容です。まったく日○共○党はセンスが悪い;-)
なぜなら、快速急行は、町田・藤沢・海老名など遠方からの客を早く都心に移動させるための列車だからです。候補の主張は「登戸は JR との乗り換え駅で多摩区の拠点駅だ」というものですが、快速急行はそもそも多摩区に縁がないのです。
そして、快速急行と急行は、平日朝ラッシュや夕方以降は、成城学園前・登戸・向ケ丘遊園に止まるかどうかの違いしかありません (平日昼間や休日は急行が経堂にも停車)。快速急行を登戸に止めても急行より1〜2駅停車駅が少ないだけで速達効果はほとんどありません。
むしろ、いつも混んでいる急行をなんとかしてもらいたいものです。快速急行を今よりも増やせば、急行の混雑は緩和されるでしょう。平日・休日の日中は1時間あたり、有料特急3〜4本、小田原方面の快速急行2本・藤沢方面の快速急行2本・小田原または江ノ島方面の急行計4本・唐木田方面の急行2本を運転するのが適当でしょう 20分ヘッドにして、有料特急・小田原方面の快速急行・江の島方面の急行・唐木田方面の急行を各1本、普通を2本運転するのが適当でしょう(多摩急行は廃止して急行に統合)。現状、梅が丘〜新百合ケ丘は各停が1時間8本ある (普通6本、区間準急2本) のですが、はっきりいって過剰です。各停は1時間6本で十分です。
それよりも、登戸に停車が必要なのは有料特急 (小田急ロマンスカーなど) です!! 世田谷区内・狛江市から箱根へ行きたくても、特急に乗るには新百合ケ丘や町田まで急行や各停に乗る必要があります。もし登戸に有料特急を止めれば、もっと手前から快適な旅行が可能となります。また、JR 南武線沿線の住民を箱根に呼び込むことも可能でしょう。速達性も、特急ならば途中ノンストップなので、登戸から新宿まで14分で移動することができます。
ただし、特急の登戸停車が実現した暁には、特急の向ケ丘遊園停車がなくならざるを得なくなりますが……。