JR 西日本と近鉄が、Jスルーカードの発売を9月15日をもって終了すると発表しました (JRの発表、近鉄の発表)。スルッとKANSAIカードについては言及されていないので、おそらく販売継続だと思われます。そして、2009年春ごろに、自動改札機での利用も終了する予定です。
近鉄はJRとの接続駅が多く (京都、鶴橋、柏原、吉野口、伊勢市、鳥羽、津、桑名、名古屋など)、JR の磁気カードである J スルーカードとの共通利用がされていました。鶴橋での乗り換え時や、柏原でのノーラッチ乗り換え時などは、共通利用の便利さが遺憾なく発揮されていました。当然スルッとKANSAIも使えたわけですが、この場合 JR 側では使えないので、別途きっぷを買うなど不便がありました。
しかし、PiTaPa/ICOCA の共通利用によって代替できると判断されたためか、終了することになってしまいました。関西地区で磁気カードの利用が縮小されるケースは初めてだと思います。昼特と併用するには J スルーでなくてはならないため、利用停止になるとかなり不便なんですが……。昼特を使いにくくするってことは実質「値上げ」ですよね?
まあ、来年春には阪神なんば線が開業して、鶴橋での乗り換え客が大幅に減ると予想されるため、実質的には問題ないかもしれません。柏原や吉野口での乗り換え客はもともと少ないですし、三重県側ではもともと J スルーが使えません。
以前から思っていることですが、ICOCA に「回数券・昼特収納機能」があればいいのに!! ただ、この場合、券面より短かい区間を乗ったときに回数券・昼特を無理矢理使うかどうかの判断ができないというのが問題でしょうか。磁気きっぷの場合は投入するきっぷを選ぶことで乗車方法の意思表明ができますが、非接触 IC カードはそういう選択ができないのが難点ですよね。別に、「昼特 ICOCA」を作って、「2枚タッチ」という手がいいかもしれません。