かねてから計画していたバス旅行をついに決行します。それは、奈良交通が誇る八木新宮線「十津川くまの特急バス」への乗車です。高速道路を通らない路線バスとしては、運行距離・運行時間・停留所数すべて日本一という路線です。八木駅を日常利用していたときはこのバスをよく見かけましたが、十津川・本宮・新宮方面にこのバスで行く機会はありませんでした (自家用車を使ってしまうので)。しかし、路線開業50周年ということで乗ってみることにしたのです。
なお、奈良交通は現在では「十津川くまの特急」という名称を使用していないようですが、かつては八木駅の案内看板やバス車体にこの名称が記載されていました。わたしもこの名称に馴染があります。今は公式サイトにあるよう路線名である「八木新宮線」や愛称である「十津川・本宮いでゆライン」を前面に出しているようです。
●2014年2月1日(土) 1010 京都 → 1058 八木、特急橿原ゆき (860円+870円) 1145 八木駅 → 1821 新宮駅、特急新宮ゆきバス乗り通し (168バスハイク乗車券5250円) == 新宮泊 == ●2014年2月2日(日) 0553 新宮 → 0714 本宮大社前、特急八木ゆきバス (八木まで168バスハイク乗車券5250円) -- 熊野本宮参拝 -- 0907 本宮大社前 → 1125 上野地 → 1258 五條バスセンター、特急八木ゆきバス -- 谷瀬の吊橋 -- 1338 上野地 → 1534 五條パスセンター → 1634 八木駅、特急八木ゆきバス ※寝過したら谷瀬の吊り橋は長時間停車でなんとかする | 0746 新宮 → 0907 本宮大社前、特急八木ゆきバス (八木まで168バスハイク乗車券5250円) | 1120 本宮大社前 → 1634 八木駅、特急八木ゆきバス 1645 八木 → 1748 京都、急行京都ゆき (860円) | 1700 八木 → 1750 京都、特急京都ゆき (860円+870円) ※ここで解散 1856 京都 → 2121 新横浜、のぞみ480号 (EX-IC早特 11160円)
今回の行程は右の通りです。往復とも同一路線をバス往復という強行軍に見えますが、相当な熟慮の末のものです。新宮から名古屋ないし京都に鉄道で戻るには、JR紀勢線を乗り通すか松阪で近鉄に乗り換えるのがリーズナブルですが、新宮18時すぎの到着ではもはや足がありません。どこかで一泊が必要なのです。そうなれば、新宮で一泊して帰りもバスに乗るのが一番楽しめるわけです。八木新宮線の道中で一泊して、翌日に八木からの第1便に乗って新宮に辿り着くならば鉄道で戻れますが、それだと片道しかバスに乗れなくなってしまいます。また、新宮から京都や名古屋に戻る汽車賃もそれなりにしますので、それがもったいないのです (JR特急+近鉄特急で7840円)。
道中一泊で、新宮からとんぼ帰りでバスという手も考えられますが、現状の八木新宮線のダイヤではそれも不可能なのです。新宮〜本宮を他社路線のバスでワープすれば湯の蜂温泉や川湯温泉で一泊することも可能になりますが。
レポートは八木駅南口のバスロータリーから始めます。すでにバスが待ち構えていましたが、頻発するイオンモールゆきのバスをやり過して入線してきました。
圧倒されるのが所要時間の案内です。終点新宮まで6時間オーバー。表示されている途中停留所3箇所はすべて休憩箇所です。これだけの時間を走るのにトイレなし車両ですから、きちんと休憩があるのです。
今回の旅行レポートは、リアルタイム速報をあきらめて、位置情報付きの写真撮影に徹しました。適宜 Foursquare でのチェックインは行いましたが、Foursquare の場合は著名スポットでしか足跡を残せないので、まばらな速報になってしまいます。写真は900枚以上撮影し、重複を選別すると429枚残りました。これらの写真をもとに、事後投稿として「2014年02月 八木新宮バスに乗車」カテゴリーの記事として作成しています。
写真の位置情報の記録を取ると左の地図のようになりました。まさに紀伊半島を縦断しています。写真だけまとめてみたい場合は Flickr のセットを見てみてください。なお、ところどころ位置情報がズレている (特に帰り行程は五條から橿原市がダメダメ) のですが、きちんと修正はしていません。
長いブログ投稿を見てられない、また、ブログの場合は時系列が逆順になるので読みづらい、という人は同行者の感想が簡潔にまとまっているのでおすすめです。
八木新宮線の投稿は鋭意執筆中です。少しずつ新着投稿を追加している状況で、1日目の行き行程のみ執筆しました。復路はぼちぼち書きます。完成までお楽しみに!!! とりあえず時系列順に読みたい人は、次の投稿「橿原警察署のある四条」へどうぞ。